ヘルニアナビ

ヘルニアって何?

まずは知っているようで意外と知らない「ヘルニアってなんだろう?」ということを考えてみましょう。

ヘルニアと単純に言うと、腰が痛む腰椎椎間板(ようつい-ついかんばん)ヘルニアをイメージするかと思います。

でも俗に言う脱腸(だっちょう)の正式名称は鼠径(そけい)ヘルニアと言ってヘルニアの仲間ですし、でべそも臍(さい)ヘルニアと呼ばれます。意外と身近ですね。

ヘルニアとは?

ヘルニアとは?

ヘルニアとは、ラテン語でそのまま脱出を意味します。つまり、ヘルニアとは何らかの原因で周りの組織の圧迫に耐えられなくなった臓器が、組織の柔らかいところからはみ出して(脱出して)しまう状態です。

たとえば鼠径ヘルニアの場合、腸が腹筋の圧力(おなかに力を入れた)に耐えかねて、鼠径部(足の付け根部分)の薄い膜を突き破って脱出してしまった状態を鼠径ヘルニアと呼ぶという具合です。

こうして「臓器が本来あるべき場所から逸脱した症状」をまとめてヘルニアになります。

ヘルニアを呼び分ける

単にヘルニアと呼ぶと、どこにできたヘルニアなのかわからないため、足の付け根(鼠径)に出来たヘルニアなら鼠径ヘルニア、背骨の椎間板に出来れば椎間板ヘルニアというように、普通は部位+ヘルニアという呼び方をしています。

なぜヘルニアになるんだろう?

次にヘルニアになる原因を考えてみましょう。

人間の身体は基本的に、心臓はここ、肺はここで腸はここにあるべきだと決まっています。そして、身体はその決まりにもとづいて筋肉や各種の膜などで身体の中を区画整理しています。

この区画整理は結構しっかりしていて、そのおかげで人間が歩こうと寝転がろうと内臓の位置は一定に保たれているのです。

しかし、この区画整理を行っている筋肉や膜に弱い部分があると、そこからはみ出てしまうのです。

ヘルニアになる原因とは、この区画分けを行っている部分が弱ったことからと言えますね。

なぜ弱い部分が出来るんだろう?

なぜヘルニアになるんだろう?

もっとも解りやすいのは外傷によるものです。例えば事故でおなかを強打してしまい、腹膜が破れてしまった場合などがこれに当たります。

そのほか、もともと弱い部分である鼠径などは、ちょっと力んだ瞬間に、膜を飛び出してしまう場合があります。

さらに、元は強い部分であるのに、長年の酷使によって弱ってしまうこともあります。

椎間板ヘルニアなどはこれの代表格ですね。

ヘルニアになりやすい部分って?

組織の柔らかいところというのは「筋肉同士の隙間」だったり「薄い膜の部分」だったりとさまざまですが、とにかく身体のあちこちに柔らかいところはあるので、当然ヘルニアも身体のあちこちに出来る可能性があります。

ただ、やはりもともと弱い部分や、酷使しやすい部分はヘルニアになりやすいと言えるでしょう。

逆に脱出しやすい内臓はというと、長くてそれ自体は固定の弱い消化器系(胃腸など)になります。

なりやすい場所については、ヘルニアになりやすい場所とは?のページで詳しく紹介しますね。

ヘルニアになりやすい人

ヘルニアはいつでも誰でもなることがあるのですが、やはりヘルニアを起こしやすい状態というのはあります。

いくつか紹介してみましょう。

実は、赤ちゃん・小児にも多い

実は、赤ちゃん・小児にも多い

上で、ヘルニアになる原因に「長年の酷使」によるヘルニアがある、と書きました。椎間板ヘルニアなどがそうです。

こういうヘルニアは生まれたての赤ちゃんやまだまだ身体を酷使するに至っていない小児には少ないのです。

しかし、その他のヘルニアでは、身体が完成していない小児では、臓器の脱出に抵抗する筋肉や膜が弱くてヘルニアになりやすいのです。

特に、そけいヘルニアの大半は子供に起きやすいものです。

また、生まれつきによるヘルニアや、身体が弱いために外傷によってもヘルニアになりやすく、子供は意外にもヘルニアになる可能性が高いのです。

デスクワーク・運動不足の人

デスクワーク・運動不足の人

まず、赤ちゃんと同様の理由から、筋肉の弱い人は要注意です。

大人になってそれなりに筋肉がついているから大丈夫だろう、と思ったら大間違いで、内臓もその分成長して重たくなっていることをお忘れなく。

その上赤ちゃんのときに心配しないで済んでいた「身体の酷使によるヘルニア」の危険性はどんどん増してきます。

酷使系ヘルニアの代表格である椎間板ヘルニアは、同じ体勢でイスに座っているなどすると大変疲労しやすいのです。

さらにデスクワークの人の方は運動不足による筋肉低下を起こしていることが多く、ますますヘルニアを起こしやすくなります。

今、座ってパソコンのモニタをみているあなたの腰は大丈夫ですか?

高齢者

高齢者

年を取ると、身体のあちこちが弱ってきます。

腹膜・横隔膜(おうかくまく)・胸膜などは締め付けが緩みますし、筋肉も弱ってきます。

そのため、どうしてもお年寄りにはヘルニアが増えてしまいます。

そのほか、こんな人もご用心

過去になにか大きな打撲をした事が有る人は、気づかないうちに身体の膜に小さなキズを残しているかもしれません。

こうした人はちょっとしてショックで膜が避けてしまい、ヘルニアになる可能性があります。

また、一部のヘルニアに関しては遺伝の影響も高いとされていますので、家族にヘルニア持ちの人がいる場合は注意した方がいいでしょう。


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