ヘルニアナビ

ヘルニアは人だけじゃない!?

ヘルニアは別に人間だけの専売特許という訳ではなく、他の動物にも起こる可能性があります。

犬や猫なども普通にヘルニアになることがあり、特によく見かける椎間板ヘルニアを起こすと、人間よりも症状が重くなることが多く、油断できません。

動物もヘルニアにかかるってホント?

おおよそ人間がかかるヘルニアの多くは、ペットである犬、猫などにもかかります。

鼠径(そけい)ヘルニアなど、人間が二足歩行するがために起きたヘルニア以外はほとんどの種類がみられるでしょう。

他の動物にもかかるはずなので、野生動物など人に飼われていない場合は、観察者がいないのでわからないだけかもしれません。

犬の起こしやすいヘルニアについて

犬の起こしやすいヘルニアについて

犬が起こしやすいヘルニアは腰椎椎間板(ようつい-ついかんばん)ヘルニアです。

この椎間板ヘルニアは遺伝するのですが、人間の場合は遺伝もあるかもしれない、という程度です。

ところが犬の場合は、かなり遺伝による要素が強いので、親犬などがヘルニアをおこしているときには要注意です。

そして、この椎間板ヘルニアというのは厄介なもので、ある日、突然なんの前触れもなく発症する上(犬の場合)発症したなら1秒でも早く専門医にかける必要があることです。

腰椎と言うのは腰から下に命令を伝える神経、逆に腰から下の情報を脳に伝える神経が通っている神経の大動脈と言える部分で、ここが椎間板ヘルニアで圧迫されると、圧迫された神経が壊れてしまう危険性が大変に高いのです。

この神経が壊れる危険は、そのまま圧迫されている時間に比例しますので、1秒でも早く手当てが必要になるわけです。

飼い主さんのできること

もし発症したなら何をおいても病院へ。

しかし、発症したら多かれ少なかれ後遺症を残すことが多いので、未然に防ぐことを考えましょう。

予防としては、まず体重があるとそれだけで危険なので、太らせないこと。犬は4本足が基本なので2本足で立たせないこと。

おねだりしようとして2本足で人間に飛びつく様子はかわいいのですが、犬の背骨は犬の上半身?の体重を支えるようなつくりにはなっていません。

さらに骨がもろくなるようなお菓子は控えること(そのまま肥満防止にもつながります)なども気をつけるといいでしょう。

こうやって日々の生活によって随分と危険度を下げることが出来ますから、気をつけてあげたいですね。

特に遺伝的に親犬がヘルニアを発症している場合は、よく観察しておきましょう。

猫の起こしやすいヘルニアについて

猫の起こしやすいヘルニアについて

猫の場合、椎間板ヘルニアもそうなのですが、けがによる横隔膜ヘルニアなど、外傷性のヘルニアが増えます。

犬に比べると、猫は高いところから落下したり、車にはねられたりすることが格段に多いので、こうした外傷性のヘルニアが増えるわけですね。

こうした外傷性のヘルニアは腸閉塞をはじめとしてかんとん(内臓が脱出したまま戻らなくなる状態)ヘルニアになることが多く、即座に生命の危機があります。

見た目は元気そうでもヘルニアを起こしている可能性もありますので、高いところから落ちたりした場合、念のために医師の診察を受けさせてあげましょう。

飼い主さんのできること

外に出す猫については、いかに危険だからといって猫を鎖でつないで飼うわけに行きませんので、外傷性のヘルニアを予防する有効な手段はありません。

ただ、家猫の場合はものをごちゃごちゃおかない、高い家具は避けるといったインテリアの工夫をしておくのがよいでしょう。

あと、意外に多いのが「飼い主さんが気づかずに踏みつけた」事によるヘルニア。こちらは普段の心がけ1つということになりますね。

その他のヘルニアについて

その他、薄くなっている腹膜などから臓器が脱出する式のヘルニアなどもよくあります。

こうしたヘルニアは手で戻してやると戻ることが多く、急にどうこうというわけでは無いのですが、やはり一度専門医に見せたほうがいいでしょう。

悪化してかんとんヘルニアをおこすと、そのまま腸閉塞などを起こして大変危険になることがあります。

人と動物のヘルニアの違いと共通点

以上の様なヘルニアは、人間・動物どちらでも見られる共通的なものです。

同じ動物である以上、それほど違わないものですね。

しかし人間の場合、他の動物ではあまり見られないヘルニアが有ります。それが頚椎椎間板ヘルニアと、鼠径ヘルニアです。

また、犬、猫にもよく見られますが人間の方がダントツに多いのが腰椎椎間板ヘルニア。

これらは人間とその犬猫の根本的な部分に由来するのです。

二足歩行のツケ

二足歩行のツケ

人間は二足歩行を行い、他の動物に比べて器用な手を得ました。

しかし、その代わりに重力に対して完全に抵抗する体型になってしまったのです。

特に内臓の重みがまともにかかる鼠径部では、ちょっとしたゆるみから鼠径ヘルニアを引き起こします。

同じく手(前足)で受け止めていた上半身の重量を受け止める羽目になった腰椎、弱々しい首の筋肉だけに支えられた頚椎(けいつい)などは極端に負荷がかかり、ヘルニアを誘発することになりました。

いってみればこれらのヘルニアは、人間が二足歩行を行うツケと言ってもいいかもしれませんね。


Copyright (c) 2008 ヘルニアなび All Rights Reserved.
Homeprivacypolicy.html