ヘルニアナビ

ヘルニアになりやすい場所

ヘルニアとは他のページでも話したとおり、身体の弱い箇所を臓器が突き破ってはみだしてくることです。

そして、人間の身体には特に何箇所か身体が弱い部分、つまりヘルニアを起こしやすい部分があります。

今回はその身体の弱い部分を紹介してみましょう。

ヘルニアを起こしやすい部分~腰

ヘルニアを起こしやすい部分~腰

腰周りのヘルニアは大抵の場合、背骨の椎間板(ついかんばん)部分に起こります。

背骨は24個の小片からなり、その背骨の小片が稼動することによって自在に背中を曲げることが出来るわけです。

ただ、骨同士がこすれあうと削れたり、スムーズに稼動できなかったりします。

それを防ぐために背骨同士の間にはクッションになる軟骨を挟まれていて、これによってスムーズに稼動できるようになっています。

この、クッションになる軟骨を「脊椎の間のクッション板」ということで椎間板と呼びます。

椎間板は非常に酷使される部分なので、ヘルニアになりやすいのです。

参考:腰にヘルニアがおきやすい理由

背骨と言うのは人間の上半身全ての重量を受け持っています。つまり、起きている間はそれだけの重量が椎間板にかかりっぱなし、ということになりますね。

さて、背骨は全部で24個あり、首から腰までをつなぎ、それぞれには椎間板が挟まっています。

どこの椎間板でもヘルニアになる可能性はあるのですが、腰周りの椎間板が最も重い重量を受け持っているだけに、腰部分の椎間板が一番ヘルニアになりやすく、全体の8割近くを占めます。

痛み具合はよくあるぎっくり腰もヘルニアも同じようなものですが、より長期化・慢性化しやすい傾向にあります。

シロウト判断は避けて医師にぎっくり腰かヘルニアなのかを確認してもらい、適切な治療をしてもらいましょう。

参考:ぎっくり腰との違いって?

参考:ぎっくり腰との違いって?

西洋では魔女の一撃と呼ばれるぎっくり腰。症状から椎間板ヘルニアと混同されがちですから、ここで違いを説明しておきましょう。

ぎっくり腰の正式な名称は「急性腰痛症(きゅうせいようつうしょう)」と呼びます。

実際のところは腰に妙な力(決して強い力だけではなく、むしろ軽くひねったりした方が起こしやすいのはご存知のはず)をかけてしまったために起きる腰の捻挫(ねんざ)というべきものです。

捻挫は関節の炎症なので、基本的には安静にしていれば数日で回復に向かいます。

椎間板ヘルニアは長引きやすく、簡単に回復はしないのが最大の違いになります。

椎間板ヘルニアは椎間板が脱出してしまった状態なので、きちんと治療しない限りなかなか回復は望めません。

ただし、腰の激しい痛みを総称してぎっくり腰という場合があり、この場合はヘルニアも含まれます。

[ →腰の椎間板ヘルニア ]

ヘルニアを起こしやすい部分~首

ヘルニアを起こしやすい部分~首

先ほどもっとも椎間板ヘルニアを起こしやすいのは腰と書きました。

では、もっとも重さ的には負担が軽いはずである首はというと、こちらも大変ヘルニアを起こしやすい部位です。

なぜかというと、首から上と言うのは極端に重いくせに、それを支える首の筋肉は弱々しいものだからです。

腰の椎間板は最も重い重量を受け持ちますが、腹筋を始めとするサポートが期待できます。

それに比べると首は首周りの筋肉だけしかサポートが期待できないと言う弱点があるからです。

そのため、身体に合わない枕を使う、上または下ばかり見続けるなど、首の筋肉を酷使すると、首の椎間板をサポートしてくれるものがなくなり、ヘルニアを起こしやすくなってしまうのです。

ただ、慢性化しやすい腰のヘルニアに比べると首のヘルニアは首の筋肉がほぐれることによって次第に回復傾向を見せてくれることが多いです。

しかし運悪く突出した椎間板が神経を圧迫すると、大変なことになりかねません。

参考:頚椎(けいつい)・胸椎(きょうつい)・腰椎(ようつい)について

ついでなので、もう少しお話してみましょう。

先ほど人間の背骨は24個あると書きましたね。

それでは首の骨も腰の骨も指すので、場所によってもう少し細かく分類されています。

それが頚椎・胸椎・腰椎で、首(上)から数えて7個までを頚椎、8個から19個までを胸椎、残り20個から24個を腰椎と言います。

胸椎は比較的安定した部分なのでヘルニアにはなりにくいのですが、残りの頚椎・腰椎はヘルニアを起こしやすいのです。

[ →首の椎間板ヘルニア ]

ヘルニアを起こしやすい部分
~鼠径(そけい)・臍(さい)

ヘルニアを起こしやすい部分~鼠径(そけい)・臍(さい)

鼠径と書いてそけいと読みます。

さて、この鼠径部分は足の付け根の部分にあたる腹膜が弱いために起きるもので、子供でも大人でもなりやすいヘルニアです。ちょっと前までは「脱腸」とよばれていました。

この部分は作りが弱い上のでヘルニアになりやすく、中には生まれつき弱い体質の子供もいるので、先天性でも良く見られます。さほど珍しくはありません。

同じくおへそも腹膜が弱い赤ちゃんに多く、鼠径ヘルニアよりさらに生まれつきということが多いのが特徴です。

いずれにせよ腹膜が弱く、上手く臓器の脱出を止められないことが原因です。

どちらのヘルニアも良く見られ、治療や手術方法も発達していますので、恥ずかしがらずに診察をうけましょう。

[ →鼠径ヘルニアと臍ヘルニア ]

ヘルニアを起こしやすい部分~脳

あまり知られていませんが、実は脳もヘルニアを起こしやすい臓器の一つです。

ただし、これまでのヘルニアとは重要度・危険度が非常に高く、即座に命に関わることもあります。

ヘルニアの定義とは何らかの圧力によって、臓器が元の位置からずれてしまうものなのですが、脳の場合、ずれようにも頭蓋骨というカバーがあって逃げ道が無いので、結果的に脳は圧迫原因(出血など)と頭蓋骨の板ばさみにあい、脳そのものが押される形になります。

その圧迫度合いや、押される場所によっては重大な症状を引き起こす危険性が高いのです。

[ →脳ヘルニア ]

ヘルニアを起こしやすい部分
~横隔膜(おうかくまく)

横隔膜と言う膜があります。これは人間の胸とおなかを区切るもので、呼吸に重要な役割を果たしています。

よく言うしゃっくりとはこの横隔膜のけいれんによるものです。

さて、この横隔膜は、お母さんのおなかの中の赤ちゃんの場合、完全には閉じられていません。

成長すると完全にふさがっていくのですが、ふさがるのが遅いと閉じきる前に内臓を引き込むことがあります。

これが子供の頃に起きる横隔膜ヘルニアで、引き込んだ内蔵が肺を圧迫して、肺の成長を邪魔してしまう危険な症状です。

成長してからもヘルニアになる可能性が高いのですが、成長してからのものであれば自覚症状すら気づかないことがあるほど無症状です。

このように横隔膜ヘルニアには、引き込む臓器や先天性・後天性かなどによって、さまざまな症状があり、危険度もほぼゼロから早めの手術を要するものまであります。

[ →横隔膜ヘルニア ]

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